2019年の春、京都・北山通りから少し入った路地に、このお店を開きました。もともとは東京の花屋で5年間働いていて、仕入れから接客まで一通りやっていたのですが、ある日「自分の好きな花だけ置けるお店をやりたい」と思ってしまったんです。勢いで物件を探して、勢いで契約して、開業資金が思ったより飛んでいったのはいい思い出です。店名の「Boulder Fern Rise」は、岩場に生えるシダ植物のイメージから来ています。どんな場所でも、ひっそりと、でもちゃんと育つ。そういうお店にしたかった。
最初の1年は本当に大変でした。仕入れた花が売れ残って、毎週末に大量のドライフラワーを作っていました。今でもドライフラワーが充実しているのは、その名残です。転機になったのは2020年の秋。近所のカフェ「喫茶ことり」さんが「テーブルに花を置きたい」と声をかけてくれて、週1回の定期納品が始まりました。それがきっかけで、少しずつ口コミが広がっていきました。今でも毎週水曜日の朝、ことりさんに花を届けるのが週の始まりの儀式みたいになっています。
高知・浜田農園から直送のひまわり。茎が太くてしっかりしているので、1本でも存在感があります。花瓶に入れると、部屋の空気が変わります(本当に)。水替えは毎日してあげてください。
ひまわり、リシアンサス、スターチス、ユーカリを合わせた夏らしいブーケ。長野・小林農園のスターチスが今週は特にいい状態です。紙包みでお渡しします。そのまま飾れます。
トルコキキョウとも呼ばれる、花びらが薄くてふわっとした花。高知の浜田さんが育てた白とパープルの2色を今週は入荷しています。切り花の中では比較的長持ちで、10日くらい楽しめます。
「なんかかわいいやつ」でお願いしたら、本当にかわいいのが出てきました。友達にも喜ばれました。
— 田中さん, 北山エリア在住1本から買えるのが嬉しいです。毎週火曜日の帰り道に寄るのが習慣になりました。
— 山本さん, 近所のカフェスタッフ大田市場と京都・中央卸売市場を週1回まわって、そのときいちばん状態のいい花を選んでいます。月曜日に来ると「明日また来てください」と言われることがあります。ごめんなさい。
できるだけ国内の農家さんから仕入れています。長野の小林農園のスターチス、高知の浜田さんのトルコキキョウ。名前がわかる花は、説明しやすいし、なんか好きです。
「1本だけ欲しい」は全然OKです。むしろ歓迎しています。1本のひまわりを大事そうに持って帰るお客さんを見ると、こちらも嬉しくなります。
「予算2,000円で、なんかかわいいやつ」でも大丈夫です。色の好み、贈る相手、飾る場所を教えてもらえれば、一緒に考えます。電話でもLINEでも。
「花は特別な日のもの」と思っている方に、ちょっと待ってほしいです。300円のカーネーション1本でも、台所に置くと全然違います。本当に。
「買ってきた花がすぐ枯れてしまう」というお声をよくいただきます。原因のほとんどは、水の管理と茎の状態です。難しいことは何もないので、今日から試してみてください。
夏は花が傷みやすいと思われがちですが、選ぶ花と管理の仕方次第で、十分楽しめます。今回は、Boulder Fern Rise が夏によく仕入れる花と、その選び方のポイントをお伝えします。
「花屋にオーダーするのは敷居が高い」と思っている方が多いようです。でも実際には、「なんかかわいいやつ」という一言から始まるオーダーが、Boulder Fern Rise では一番多いです。
3つの質問に答えると、あなたの状況に合ったご提案ができます。難しく考えなくて大丈夫です。
中村 葵、東京・世田谷の花屋「花工房 みどり」で5年間修業したのち、2019年に京都・北山エリアで Boulder Fern Rise を開業した。仕入れから接客、SNS更新まで全部ひとりでこなしている。趣味は早朝の植物園散歩と、古い陶器の花瓶集め(棚がそろそろ限界)。「花は毎日買うものじゃなくていい。でも、ふと欲しくなったときに、気軽に寄れる場所でいたい」が口癖。猫を1匹飼っていて、名前はシダ。
火曜日の午後、仕入れたての花が並んでいます。予約なしでどうぞ。
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